本事案は、9階建RCの建物 2つの建物が、エレベーターホールの廊下で繋がっている、ツイン状態
繋ぎの部分は、ある程度、建物どおしを離して(50mm程度)建ててあります。地震対策ですね。
そのままでは、隙間があるので、エキスパンションという、金物で隙間を塞いでいます。
無論、片方が、動いても破損しない取付けですが、今回の地震は結構、動きが複雑だったのか
このエキスパンが、他の建物でも結構歪んだり、外れたりしていました。
まーそうなる運命の部品なんですがね・・・修理はしないと、見栄えがわるいです・・・
あとは、揺れ方向に、外壁に固定してあった、手摺の留め金が外れたりといった感じです。
こちらは、豊中市なんですが、地盤の関係でしょうか?揺れ方向でしょうか?結構、高層階では
揺れたと、住人様がおっしゃっていました。無論室内もかなり散乱されたとか・・・でも御無事でなによりかと
こちらは、これから修理を始める所です。 曲がった物は、殴打して直せる所は直し、アンカーの強度を
変え打ち直し、エキスパン廻りの、RCの剥離は、オーバーサイズのエキスパンを製作して隠そうかと
今回、ぶつかって割れたのなら、次回のそうなるでしょうから・・・
では 今後も事案を紹介したいと思います。
PS こちらの、マンションも致命的な被害は無いようです^^
2018年6月の一覧
大阪北部地震 被害例③ 大阪市東淀川区
本事案は、東淀川区のマンション
構造は、鉄骨+ALC+タイル
この、パターンは柱が、揺れる(問題無い)ALCパネル動く(左右上下には、ある程度のクリアランス用目地
シールがある) しかし、タイルは動けない 動くと割れる。
この様な、メカニズムで写真の様な状態になっています。
タイルも建物下の方で、剥れかけているなら良いのですが、ある程度の高さの所では凶器になります。
緊急に外れそうなタイルを撤去(案の定 写真で良くわかりますが、割れ出しているヶ所は、ALCパネル同士のジョイント部です)
今後、割れたALCパネルを整形し、新しいタイルを貼る感じです。
が、同じ要に揺れるとまた同じ様な事が起こります。
矛盾を感じながらの、修理となりそうですね・・・
今回も、目視ではありますが、建物本体のダメージはほぼ無いと、私は考えます。
タイルで無く。塗装なら、落下では無く、クラックだったと考えます。
無論、タイルを否定している訳ではありません・
大阪北部地震 被害例② 池田市民会館
通常は、施設名は出さないのですが、今回は、某所各地で被害が出たので
今後の対策の為にもと考え名を記載しました。
まず、被害が出た場所が、会館内の多目的スペースという、大勢の方が集う
場所であった事 約500㎡程度 天井の高さが、6m~7m程度あるという事
天井から、色んな物が落下してきた場合、怪我ではすまないと思われます。
実際、地震直後の散乱状態は酷い物で、1.2mある照明のカバーが落ちたり
格子上のガラリ 天井のボード 電球といった感じでした。
幸い、発生時刻が、8時前と使用していない時間帯でしたので、事なきを
得ましたが・・・
さて、この案件は、数年前に耐震対策はされていたという事でした。
なるほど、主となる柱等は、丸型の強固な鉄柱でなおかつ、力の逃す為
それが、動ける状態にしてあり、天井を支える梁にしっかりジョイントされている、物でした。が・・・・ 天井全体がある程度動いて力を逃す構造なのに
その柱の廻りの、天井材は、柱にピッタリ付いている状態です・・・
当たり前ですが、柱の廻りの壁は、歪で破れ、色んな所に力を掛け、照明を
落したり、とお粗末な感じがするのは、私だけでしょうか?・・・
あと、かなりの、㎡数の天井を釣って居る、支柱の細く、長い事 約1m釣っています。かなりの、揺れになったと思われます。
とは言え、使用者様が、日程を組みお待ちになっているので、至急のある程度の使用に耐えれる現状復旧をと、頑張りました。柱の廻りは、50~70程度動いても大丈夫な様に、仕上げ材とのクリアランスを取り、ウレタン樹脂製の板を
丸型(柱のデザインと合わす)で空いた隙間を塞ぎ、今後は直接仕上材に
支柱の力がかからない様にしました。
本事案は、建物の根本的な構造等は、ほぼ被害がないのですが、他の付属物の落下等で、被害が出る事案でした。 ちなみに、屋上高架水槽部のALCパネルの落下もぞっとしますね。幸い人が居なかったです。
大阪北部地震 被害例① 大阪市福島区
先日起きた大阪北部地震の被害事案を、掲載します。
写真も見た目に皆さまも、怖い思いをお持ちになるでしょうが
建物の基本構造等々では、見た目は酷くても、致命的なダメージでは
無い事柄も多いですので、一概には申し上げれませんが、あまり過度な
御心配はいらない事もあります。
むしろ建物も重要ですが、皆さまのお休みになるお部屋や、おくつろぎになるお部屋の家財・家電の固定等の方が、重要な場合もあります。
今回の写真のマンションは、大阪市福島区です。
構造は、鉄骨+ALC6階建 目視の被害は、主に1~3階辺りでした。
他の建物は室内などは、高層階の方が大きかったのですが地域、地盤によってそれぞれ違う感じです。
修理方法としては、ALCパネルの欠落・欠損部は樹脂モルタルにて整形修理
クラック等は、VもしくはUカットにて、少しヒビを広げ、エポキシ樹脂もしくは
シーリング材を注入後、段差をそろえて、塗装し美観と強度を取り戻す方法です。ブロック等は、写真でもお解かりの様に本来建物との繋ぎ部に鉄筋等が
入っていない為、外れてしまいました。マンション本体は、鉄骨構造である程度揺らして揺れを逃す。でも横のブロックは、揺れたら割れるもしくはズレルですので、お互いのゆれ方が違うのでこうなりますね。離れてしまった物は元には戻らないので、ブロックは解体するか、スチールの強固な金物でお互いを固定するかになります。
何にせよ、この事案は写真ではとても酷く見えますが、実は壊れている部分で力を逃しているので、何度も申しますが、致命的では無いを考えます。
無論、見た目はそうではないので、お化粧直しはしますが・・・
では 次回次の事案とします。
震災後取り敢えずの、安全対策
大阪地震から、約1週間が経ちましたが、皆さまご無事でしょうか。
当社にも、日が経つごとに被害の報告があり対策に追われております。
今回の、事案は建物のタイルが、剥がれかけているので、取り敢えずは
落ちそうな分のみ、撤去し下側の通行の安全確保という内容です。
高さは、10メートル程度あり、足場設置は時間と予算がかかるので今回は、得意のロープで
まだまだ、被害案件がありますので落ち着いたら、上げます。
家具が倒れたり、壁や床にヒビが入ったりと心配な事柄も多いでしょうが、ひび割れ等は、実は皆さまが、考えてる程大した事柄でも無い場合もあるので、冷静にお願いします。むしろ、今すぐ出来る、家具 家電の固定や置き方の工夫にと考えます。